sakurasakudo’s blog

桜咲く堂という、中学高校受験向けのサイトです。もう少し、広義にキャリアについての私の考えを記しているブログです。

中学受験と子育てを考えるフォーラム

 
慶応普通部、武蔵、早稲田大学中学部の校長さんが
プレゼン並びにパネルディスカッション。
 
武蔵の梶取校長先生(以下、K)のお話が秀逸でした。
 
(K)
武蔵は、東武鉄道創始者により
今のお金で900億円以上つぎ込んで
武蔵を創られた、と。凄いお金です。
「社会から得た利益は、社会に還元する義務がある」
 
からだ(身体、精神、環境)を育てる、
ことば(表現)を育てる、
そして世界とつながる。
 
私見
考えが学問(研究)の園、礎をつくるという意思が感じられ
卒業生の多くが東大の研究者だったりする、というのにも
伺えます。
 
五神真(東大総長、武蔵卒)
「入試のための勉強は、準備体操以外の何物でもない」
「君たちは人生のあと70年をどう過ごしますか?」
 
(K)
未来の学校は大人と子どもが共に育つ(学ぶ)場所。
学校、school の語源は古代ギリシャ語schole 暇、音楽や
芝居、議論を楽しんだり、スポーツをしたりする暇な時間を指していた。
 
私見
AIが人々のスキルをリプレイスしたら
またみながこのschole に戻るのではないだろうか。
 
(K)
短期的な成果、大学進学ではなく
30年後、40年後に「武蔵でよかった」
という言葉を卒業生から頂いている。
 
(K)
小説家の村上春樹
「効率性の反対語は創造性」
 
(K)
最近、アメリカの東海岸の大学を訪問してきました。
施設といい、環境が素晴らしかった。
そして大学院で学んでいる日本人とも話ができた。
語学力は問題ない、しかし論文を書く力、writing に苦労。
必要な資質は「馬力(タフさ)」と「信念(何をやりたいのか、いい意味でのオタク)」
 
(K)
リーダーを育てる学校。いい意味でのエリート。
自分だけでなく社会の利益のために。
 
(K)
生徒を見守りたい。ぼくらが育てたわけでない。
生徒自らが。中1、中2はまだまだダラシナイです。
でも私も家庭では、かみさんに怒られてばっかですから(笑)。
 
私見
今回のフォーラム、大変勉強になりました。
将来、学問を究めるなら、武蔵。
ビジネス(スポーツ、音楽等学問以外)で
がんばりたいなら、慶応や早稲田の付属がいいですね。
 
PS:
武蔵の算数の試験用紙は
手書きであり、ザラ紙だそうです。
余白に書かれた解答への過程を見て、
部分点も加算されるとのこと。
サピックスでは、学校別公開模試で
武蔵の場合は、同じ形式(手書き、ザラ紙)で
やるそうです。これも素晴らしい!
 
文責: 桜咲く堂